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開業までに必要な準備期間はどれくらい?

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開業までに必要な準備期間はどれくらい? |スキーム マグ
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独立開業を決意してから実際にお店をオープンできるまでには、どれくらいの期間が必要なのでしょうか。早く開業したいと思っていても、長く続くお店にするにはそれなりの準備期間が必要になります。業種にもよりますが、一般的に開業に必要な準備期間は1年ほどと言われています。準備工程と合わせてチェックしてみましょう。

まずは動く前の準備

飲食店や小売店などのお店を開業する際は、具体的に動き始める前にまずお店のコンセプトを決めます。これは具体的にどのようなお店にするのか決定するという重要な工程です。

開業に必要な資金額や、場所や物件の検討、売り上げと利益の予測など、考えるべきことはたくさんあります。

自分で考えるのが難しいときは、外部コンサルタントの力を借りるのもいいでしょう。とにかくじっくりと時間をかけて、作りたいお店のスタイルを模索していきましょう。

 

コンセプト作りと並行して行うと良いのが、情報収集です。

これまで働いてきたのと同じ業種で独立開業するといっても、従業員とオーナーでは仕事も必要なスキルも異なります。セミナーなどに参加したり、本を読んだりして知識を蓄えていきましょう。

インターネットを活用するのもいいですが、情報が正確かどうか常に気を配る必要があります。

 

また、物件探しや資金調達といったことが未経験という人は、それに関するノウハウも必要です。知らないまま損をすることがないようにしましょう。

事業計画書の準備について

事業計画書作成

コンセプトが決まり、ある程度お店の形が見えてきたら、事業計画書を作成します。

事業計画書とは、銀行や公庫から融資を受けたり、ベンチャーキャピタルから資金調達を受けるために使う書類です。

独立開業の大きな関門である資金集めを行うための要と言っていいでしょう。

融資を受けるための書類ですから、相手を説得できるだけの内容のものを作らなければなりません。

突き詰めればコンセプトを具体的な数字にして落とし込んでいく作業になるのですが、それだけではいい事業計画書は作れないのです。

 

事業計画書は一発で完璧なものを作るのではなく、何度も変更しやり直しを行って精度を高めていくものです。

実際に作ってから問題点に気付くことも多々あります。そのため、日程に余裕を持っておくことが大切になります。

この時期に開店したいという希望があるなら、遅くとも10ヵ月前には着手するのがいいでしょう。

 

開業手続き

開店の2週間ほど前になったら開業手続きの準備を行いましょう。

税務署に「個人事業主の開業届出書」を出せば完了です。

法人を設立する場合は複雑な手続きを踏まなければなりませんが、個人開業の場合はこの開業届を事業開始日から1ヵ月以内に提出すれば完了です。出さなくてもペナルティはありませんが、確定申告を青色申告で行えるようになったり、屋号を持てるようになるといったメリットがあります。

 

人を雇う場合は「給与支払い事務所の開設届」を必ず提出しなければなりません。忘れず準備しましょう。

 

飲食店を開業する場合は、保健所に「飲食店営業許可」をもらわなければなりません。

また調理師免許を持っていない場合は「食品衛生責任者」の資格が必要です。

食品衛生協会が開催する講習を受ければ1日で取得できますが、近い日程は既に予約が埋まっているケースが多いため、できるだけ早く申し込んでおきましょう。

物件探しは時間がかかる

開業準備で最も時間がかかり、かつスケジュールがずれやすいのが物件探しです。

難しいポイントでもあるので、外部の助けも借りながら希望通りの物件を探していきましょう。

候補地を絞る

闇雲に探しても見つかる物ではないので、まず候補地を絞ります。

場所にお店を合わせるのではなく、取り込みたい客層を考えた上で物件を探すのが基本です。

その物件周辺の人口や、男女比率、世代比率などは、自治体や統計局のホームページから閲覧することができます。情報を元に、ターゲットになる客層が集まるか確認してみましょう。

土地の特徴を掴む

それぞれの土地が持つ特徴を掴むことも大切です。

例えばビジネスマンを客として取り込みたいからと言って、単純にオフィス街に出店しまうのは早計です。オフィス街は昼間は人通りが多いものの、夜は人口が少なくなってしまいます。開くお店の種類によってはミスマッチを起こしてしまう可能性があるのです。

競合の有無

競合店の有無も調べておきましょう。

競争相手がいなければお客さんを全て取り込めると考えがちですが、競合店ゼロという場合は注意が必要です。業種の店舗がそのエリアにマッチしていない可能性があるので、注意深く調べるようにしましょう。

工事など依頼する会社を決める

開店3カ月前には物件を決め、人材の募集や内装工事を依頼する会社を決定します。

お店は一度出来上がってしまうと変えられないので、ここでも慎重になる必要があります。

実績がある会社を選ぶのは重要ですが、住宅メインで店舗工事の経験がない、という会社もあるため、実績の内容にも目を向けましょう。

思い通りのお店を実現するためには、内装業者とイメージを摺り合せる必要があります。要望や相談に乗ってくれる業者を探すことが絶対条件になるので、ここは時間を惜しまず業者探しを行うようにしましょう。

 

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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