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【完全マニュアル!】ー日本政策金融公庫で融資を受けるための流れー

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【完全マニュアル!】ー日本政策金融公庫で融資を受けるための流れー | スキームマグでは、事業計画書のテンプレートや書き方など創業/独立/融資に役立つ情報を発信しています!これから事業計画書を作るという方は是非参考にしてみてください!
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融資を受けたいと日本政策金融公庫に申し込みをする前にはどのような流れで進み、どんなことに気を付ければいいのか知っておくことが大事です。前もって流れを把握しておけばスムーズに手続きが出来たり、必要に応じて準備しておきたいことを知ることが出来たりします。そこで、日本政策金融公庫から融資を受ける際の流れについて解説します。

日本政策金融公庫とは?

日本政策金融公庫は国が出資している金融機関のことを指し、一般的な金融機関を補完する機関としての働きがあるのが特徴です。個人事業主や中小企業が他の金融機関では融資が受けられなかったときなどに日本政策金融公庫が資金の調達や運営資金のサポートをしてくれます。他の金融機関と違って比較的審査に通りやすく、低金利で融資を受けることが可能です。

必要な書類の準備

日本政策金融公庫の融資を受けるためには申し込みを行いますが、その前に必要となる書類を準備しておきます。準備段階で不備があるとスムーズに申し込みが出来なくなったり、足りない書類を集めるのに手間取ったりすることもあるので早めに用意することが大切です。

借入申込書は融資を申請するときには必要な書類で、提出することで日本政策金融公庫に融資をして貰いたいことを伝えます。用紙は日本政策金融公庫の公式ホームページでダウンロードするか、もしくは最寄りの日本政策金融公庫でも受け取れます。また、事業資金専門ダイヤルや公式ホームページの質問フォームでは書類の書き方について相談することも可能です。

事業内容に変更がなかったり、前々年や前年の所得もあまり変わっていなかったりするときには源泉徴収票も用意しておきます。逆に、事業内容が変更になったときや年収が大幅に変わっていたときには課税所得証明書を準備しておくとスムーズです。他に、企業の決済から半年が経過している場合や事業を始めて間もない場合は、最新版の試算表を調達します。

そして、法人の登記簿本は登記簿のコピーです。企業の名前や住所、役員や代表取締役、資本金など会社の基本情報が記載されているもので、法務局に行って申請すれば貰えます。最後に、身分証明書は運転免許証やパスポートなどが有効です。

創業融資に必要なものリスト【個人】

(1)借入申込書

(2)通帳コピー(直近6か月分)

(3)事業計画書

(4)支払明細書(借入金のある場合)

(5)不動産の賃貸借契約書(店舗・自宅分)

(6)営業許可書、資格または免許を証明するもの

(7)見積書、工事請負契約書(設備投資をする方のみ)

(8)運転免許書コピー

(9)関連企業の確定申告及び決算書(別で会社を経営されている方のみ)

(10)印鑑証明書

(11)代表の自宅分の水道光熱費の支払い状況がわかる資料

(12)個人の源泉徴収表又は確定申告書2年分

創業時の場合は上記書類ですが、創業して1年以上経過し、融資を受ける場合は、上記(10、11を除く)加えて「売上の根拠資料(請求書や、通帳など)」「直近の確定申告書」「所得税・住民税・消費税の領収書」「直近の貸借対照表、損益計算書」が必要になります。

創業融資に必要なものリスト【法人】

(1)借入申込書

(2)通帳コピー(直近6か月分)

(3)事業計画書

(4)支払明細書(借入金のある場合)

(5)不動産の賃貸借契約書(店舗・自宅分)

(6)営業許可書、資格または免許を証明するもの

(7)見積書、工事請負契約書(設備投資をする方のみ)

(8)運転免許書コピー

(9)関連企業の確定申告及び決算書(別で会社を経営されている方のみ)

(10)印鑑証明書

(11)代表の自宅分の水道光熱費の支払い状況がわかる資料

(12)履歴事項全部証明書(謄本)

設立時の場合は上記書類ですが、設立して1年以上経過し、融資を受ける場合は、上記に加えて「売上の根拠資料(請求書や、通帳など)」「直近の決算書(2年分)」「法人税・事業税・消費税等の領収書」「直近の貸借対照表、損益計算書」が必要になります。

申し込みから審査、融資までの流れ

①日本政策金融公庫の窓口へ

日本政策金融公庫から融資を受けるにはまず、窓口まで足を運んで金融公庫の担当者と話しをします。ここでは、用意する書類の種類や書き方、準備や申し込み方法、融資までの流れなどを詳しく説明してくれます。分からないことがあったら積極的に質問もして、疑問点を解決しておくことが大切です。

②必要書類を準備して申し込み

そして、必要書類と申込書が用意できたら窓口に提出するか、日本政策金融公庫に郵送します。書類が届くと担当者から連絡があるので、面接日を確認します。この面接が公庫融資の審査になるので、自分たちが携わっている事業の魅力や経営戦略などをアピール出来るように準備しておきましょう。

③面接

面接当日には事前に提出した書類などを参考にして、事業の経営状況や概要などについて質問されます。質問に対して答えが曖昧だったり、事業内容を詳しく話せなかったりすると印象が悪くなるので注意しましょう。また、融資がなぜ必要で、どんなことに使うのか、どのような事業をして返済していくのか具体的に話すことも重要です。聞かれたことは素直に答え、嘘をつかずに答えることも審査に通過するためのコツになります。面接時間は1時間から1時間半程度ですがさらに調査を進めるときには実際に担当者が会社に足を運ぶこともあります。あちらから会社訪問を持ちかけられても嫌な顔はせず、審査に通過するためにも快く引き受けることが大切です。

④審査期間

面接が終わると審査期間となり、結果が出るまで待機となります。担保を提供しているケースでは担保の審査に時間が必要なので、1ヶ月間待つことになることもあります。面接をした担当者とその上司などが話し合いをして、その企業に融資をしても良いのか決定します。

⑤審査の結果、必要書類の記載・郵送

そして、融資を受けられることになると契約するときに必要な書類が送られてきます。その書類に必要事項をきちんと記入して、窓口に提出するか郵送で送ります。記入した内容に間違いなどがなければ数日でお金を受け取れることが可能です。この時、希望した金融機関の口座に振り込まれることになりますが、ネットバンクへの振り込みは出来ないので気を付けましょう。

なお、返済は基本的に月賦払いとなっていて、元利均等返済や元金均等返済、ステップ返済などがあります。毎月決まった期日までに必ず支払うようにし、万が一資金繰りが厳しくなったらすぐに担当者に相談することも大事です。

時間の余裕を持って

日本政策金融公庫に申し込みをしてスピーディーに進めば1ヶ月も掛からずに融資が受けられることもありますが、事前準備を含めるとさらに時間が必要となることもあります。そのため、事業資金が必要なときには最低でも1ヶ月は掛かると思って申し込みをしましょう。時間的な余裕がないときやあまり知識を持ち合わせていないときには、税理士などの専門家に任せるのも一つのやり方です。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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