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日本政策金融公庫で創業融資を成功させるカギは自己資金?!

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日本政策金融公庫は国民生活金融公庫と中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫などが統合して生まれました。その経緯と性質から国金という通称で知られています。国金は中小企業を中心に融資を行っており、起業したい方にとっては非常に頼りになる存在です。ここから融資を受けることに成功するにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

日本政策金融公庫では中小企業が融資を受けやすいのか

企業が資金を集める方法には様々なものがあります。しかし、安定した結果を出す前の企業が民間の金融機関からお金を借りるのは非常に難しいことです。民間の金融機関は基本的に私企業であり、会社としての利益を追求することが欠かせません。そのため、必然的に安定した経営を行っている企業への融資が優先されます。ところが安定している企業だけが融資を受けられるとなると、新興企業になかなかチャンスが生まれないことになります。これは国全体の不利益に繋がってしまうことがあります。そこで日本政策金融公庫のような公の機関が中小企業を力強くサポートする仕組みになっています。日本政策金融公庫では中小企業が融資を受けやすいという特徴があります。新しく起業をしようとする方にとっても非常に重要な存在となります。

日本政策金融公庫の融資を成功させるポイント

中小企業への融資を積極的に行っている日本政策金融公庫といえども、どんな企業でも融資をしてくれるというわけではありません。重要な審査項目を押さえて出来るだけ通りやすくなるように努力することが重要となります。

日本政策金融公庫の融資を成功させるポイント「個人信用情報」

1つ目の重要な審査項目としては個人信用情報が挙げられます。企業は法人ですが、その責任者の個人信用情報は審査結果に重大な影響を及ぼします

CICと日本政策公庫内にあるデータベースを確認し、問題があるかをチェックされる仕組みになっています。これは融資をするかどうかの決断というより、融資をしないかどうかの決断に使用される情報です。いわゆるブラックリスト入りの状態になっているとほとんどの場合において融資を受けることが出来ません。ブラックリストに載ったことがある場合であっても5年以上が経過しているのであれば消去されている可能性があり、それはCICの場合には確認することが出来ます。

日本政策金融公庫の融資を成功させるポイント「人柄」

2つ目に重要とされるのは人柄です。融資を受けられるかどうかについては返済能力次第と考えられることもあるのですが、実は人柄も重要となっています。人柄的に優れている方であればお金を貸してもある程度返ってくる可能性があると判断できますが、やはり不安があると返ってこない可能性の方が高いと思われてしまいます。

国金に限らずお金を貸す側が利用者の人柄を直接的に確認するチャンスは面接しかありません。出来るだけ誠実に応じて信用に足ると思われることが大切です。また、公共料金の支払いなどに滞りがないことは誠実さを示す客観的な要素ともなります。支払うべきものを支払っているかどうかは非常に重要です。

融資成功のカギは自己資金

企業にとっては自己資金がないから日本政策金融公庫を利用するという形ですが、その審査には自己資金も重要となります。全ての資金を融資で用意するというケースであれば、ほとんどの場合において審査をクリアすることは出来ません。何もない状態から借りたお金だけで企業を興すのはあまりにも高いリスクを伴うからです。

一般的には融資を受けようとしている金額の10%から15%以上は自己資金であることが好ましいとされています。ただし、これは担当者による差も大きいので必ずクリアしなければならないというわけではありません。自己資金をたくさん用意できる方が審査に有利なのは間違いないでしょう。

自己資金として扱われるのは基本的に預金通帳に入っているものだけです。タンス預金や株式などはカウントされません。タンス預金がある場合は預金に入れておくことをお勧めします。ただ、急に入金があると違和感が生まれやすいので、入金をした理由について説明できるようにしておくことも大切です。既にフリーランスなどとして活動している場合はその収入が融資を受けられるかどうかも大きく影響します。不動産収入などがある場合は審査に有利となります。

日本政策金融公庫では明白な基準をもって審査をしていますが、担当する方によって違いもあります。特に少額の融資については担当者の裁量に任せられる部分もあります。そのため、融資希望者と担当者の相性も多少影響します。なるべく円滑にコミュニケーションをとるように意識しておくことも融資成功のポイントです。使い道がはっきりしているかということも重要となります。国金の審査担当者はいわば融資のプロフェッショナルです。そのビジネスで利益が出せるかどうかについてはある程度推測をすることが出来ます。利益が出る見込みがあれば融資を受けやすくなり、利益の出る未来が見えなければ不利になります。それゆえに担当者にいかにリアリティのあるプレゼンテーションが出来るかも融資成功のポイントになっています。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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