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創業融資を受ける際の銀行選び【メガバンク?】【地銀?】【信用金庫?】

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創業融資の銀行選び・創業時に融資を受けやすいオススメの銀行は【メガバンク?】【地銀?】【信用金庫?】 |スキーム マグ
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創業融資は一度しか使えないだけにその選択が創業時の資金計画において非常に重要なポイントとなります。単に創業時の資金を調達できるかどうかだけにとどまらず経営が軌道に乗るまで無理なく返済していけるかという点でも相応しい創業融資を選ぶことが大きな意味を持ってくるのです。それだけに金融機関ごとの創業融資の特徴を踏まえたうえで賢い選択が求められます。

メガバンクのメリットとデメリットは?

どの金融機関の創業融資を利用しようかと考えたときに真っ先に選択肢に浮かぶのがメガバンク系でしょう。なんと言っても知名度が高いので安心して利用できるイメージがありますよね。では、メガバンクからの創業融資を利用するメリット・デメリットをご紹介していきます。

【メガバンク】メリットは?

地方銀行などに比べると資本力が圧倒的に違うので大口の融資を受けやすい面があります。そんなメガバンク系の創業融資では実際に億単位の融資を受けるチャンスも十分にあります。大きなビジネスを手がけようと考えている場合はもちろん、業種によっては創業時の設備投資に多額の資金が必要になるケースも出てきます。中規模の金融機関ではなかなか調達しきれない資金の問題もメガバンクで融資を受けられるなら解決できます。

またこれも資本力のなせる業ですが、金利が低めに設定されている点も見逃せないメリットです。大口の融資を受けられるのはよいものの、金利が高くては返済が経営を圧迫してしまう恐れも出てきます。同じ融資額でも地銀や信用金庫に比べて低い金利で融資を受けられることも多く、利息の負担を軽減できるのは大きな魅力でしょう。

【メガバンク】デメリットは?

ただし、こうしたメリットの一方でデメリットもあります。最大の問題点は審査が厳しい点です。地方銀行や信用金庫の場合、地域密着型の経営で地域経済の発展のために創業融資を行っている面があるため、資金状況などが少々厳しくても審査をクリアできることが多く見られるのに対して、メガバンクには地域経済への寄与といった面が希薄なため純粋に資本力や経営状況・実績をもとに厳しい審査を行う傾向があるのです。

この点は創業後に創業融資を受ける場合に顕著に見られます。創業後1~2年程度なら申し込むことが可能なことが多い創業融資ですが、その間の経営状況がよくないとメガバンクの場合は審査をクリアできないことが多いのです。ですから資金力に不安がある創業後なかなか経営が軌道に乗らずに改めて資金調達が必要になっているといった状況ではメガバンクはあまり向いていない選択肢といえるでしょう。向いているケースとそうでないケースがはっきり分かれやすいタイプともいえます。

地方銀行のメリットとデメリット

地方銀行は地域経済の発展を経営の大事な軸にしているところが多く、都道府県に本店を置く企業や創業を検討している事業者に対して積極的に融資を行ってくれます。メガバンクで審査に落ちてしまった場合でも地方銀行の創業融資を利用できるというケースも少なくありません。資本力もメガバンクほどではないにしろ備えているので億単位の融資を行ってくれる銀行もあります。

こうしたメリットは東京や神奈川、大阪といった大都市圏よりも地方の方が地域経済の発展という観点から得られやすい傾向が見られます。大都市圏以外、とくに地域経済の疲弊が問題になっている地域で創業を検討している場合には、地方銀行の創業融資はよい選択肢となるでしょう。信用金庫とメガバンクのちょうど中間のような特徴を備えており、自己資金などに不安を抱えていない場合にはとくにデメリットらしいデメリットもないよい選択肢といえるでしょう。規模や業種を問わず利用できる創業融資です。

信用金庫のメリット、デメリット

【信用金庫】メリットは?

小規模の事業を立ち上げようと思ったときにもっともよい選択肢と評価されることも多いのが信用金庫です。地方銀行以上に地域密着型の経営を行っているため、地域経済の発展のため事業者への融資を積極的に行っているのです。その分メガバンク、地方銀行と比べても審査がとくに通りやすく、しかも返済期間や融資額も融通を利かせてくれる傾向が見られます。複数の信用金庫がある地域も多く、複数の選択肢の中から比較して選んでいくことができるのも魅力です。預金口座を作ることで金利などの優遇を受けられることもあります。

【信用金庫】デメリットは?

デメリットとしてはどうしても規模が小さく資本力の限界から融資額は数百万円、多くても2000~3000万円台程度にとどまってしまうこと、そしてメガバンク、地方銀行に比べて金利がやや高めになってしまう点です。そのため申し込んで融資内容を相談する際にどれだけ融通を聞いてくれるかで評価が分かれる部分もあります。ただ、こうしたデメリットがあるとはいえ、中小規模の事業を立ち上げようと検討している方にとっては創業融資に適した選択肢といえるでしょう。貸金庫や売上金の集金など経営に役立つサービスも提供しているほか、ビジネスマッチングや講習会など事業の拡大に役立つ取り組みを積極的に行っている点も創業を検討している方にとって信用金庫が向いている大きな理由として挙げられます。

 

このように希望する融資額や用意できる資本力など開業時の状況によってどの銀行が向いているかに違いが出てきます。メガバンク、地方銀行、信用金庫それぞれのメリット、デメリットを把握したうえで自分にとってもっとも利用しやすく適している金融機関の創業融資をしっかりと見極めたいところです。

 

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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