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銀行融資の審査期間はどれぐらいかかる?審査を短くするコツも紹介!

# 銀行融資
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事業を行うための資金調達手段として重要な銀行融資。個人事業主や経営者の方の中には、利用してみたいけれど「審査にどれくらい時間がかかるのだろう?」「手続きは何が必要なのだろう?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。申し込みから融資にかかる時間を把握しておかないと、事業の資金繰りに影響が出てしまう可能性があります。また、手続きに不備があると審査に時間がかかってしまいます。本記事では、銀行融資のタイプ別の審査期間や審査の流れ、必要となる書類を解説していきます。銀行融資を活用して事業資金を調達したいと考えている人は、ぜひ記事を参考にしてみてください。

銀行融資の審査期間を融資タイプ別で解説 

銀行融資を受ける場合、以下の3つの融資タイプがあります。 

  • 銀行融資
  • 信用保証協会付き融資
  • 銀行ビジネスローン


それぞれの審査期間や特徴について順番に解説していきます。

銀行融資(プロパー融資)

銀行融資(プロパー融資)とは、銀行と顧客が直接契約をして、借り入れを行う仕組みのことです。 第三者が介入せずに融資を行うため、貸し倒れのリスクは銀行が負うことになります。 

プロパー融資は返済不能となった場合、銀行に負担がかかるため、審査がとても厳しく行われます。しかし、審査に第三者が介入しないことから審査期間は比較的短く、無担保融資で2〜3週間、担保付き融資で1ヶ月程度であると言われています。 

また、プロパー融資は金利が低く設定されており、融資限度額も大きい傾向にあります。厳しい審査を通ることができれば、十分にメリットが受けられる融資方法であると言えるでしょう。

信用保証協会付き融資

信用保証協会付き融資とは、銀行から融資を受ける際に信用保証協会が債務の保証をしてくれる仕組みのことです。返済不能となってしまった場合でも、信用保証協会が残った債務の80〜100%を代わりに返済してくれます。

銀行側から見ると、貸し倒れのリスクを軽減することができるため、プロパー融資と比較して審査に通りやすいことが特徴です。しかし、銀行の審査の前に信用保証協会の審査が行われるため、融資を受けるまでに時間がかかってしまいます。一般的に無担保融資で3週間ほど、担保付き融資で1ヶ月以上の審査期間がかかると言われています。

そして金利のほかに、保証料の支払いも必要となります。借り入れにかかるコストについても把握しておくようにしましょう。

銀行ビジネスローン

銀行ビジネスローンとは、事業資金の調達のために利用するローンのことです。審査がスムーズに進み、審査期間が1〜2週間ほどで終了することが多いです。プロパー融資や信用保証協会付き融資よりも、スピーディーに融資を受けられる点が大きなメリットです。 

一方で、プロパー融資などと比べて借り入れ限度額が低い、金利が高めに設定されているという特徴も押さえておく必要があります。また、金利や借り入れ限度額などの条件が良いビジネスローンは、信用保証協会の保証が必要となるケースがあり、審査時間がかかったり保証料を支払ったりしなければなりません。

ビジネスローンを利用する際は、事前に条件をきちんと確認しておくようにしましょう。

銀行融資の審査の流れ

それでは、実際に銀行融資の審査がどのような流れで行われているのかと見ていきましょう。 銀行融資は、主に以下のステップで審査が行われます。

  1. 融資の申し込み・書類の提出
  2. 融資面談
  3. 審査
  4. 融資


それぞれのステップについて順に解説していきます。

融資の申し込み・書類の提出

融資を受けようとする場合は、まず始めに銀行で融資の申し込みを行います。申し込み後にすぐ融資を受けられるわけではないので、なるべく早めに申し込んでおくようにしましょう。

また、銀行に書類の提出が必要となります。現在の経営の状態や事業計画などを示す書類を提出しますので、不備がないようにしておきましょう。 

融資面談

融資を行っても本当に問題ないのかをチェックするために、銀行の融資担当者は借り入れ希望者と融資面談を行います。質問される内容のほとんどが、事業内容や信用がある人物なのかどうかを確認するためのものなので、事業計画やお金についてきちんと頭に入れておくようにしましょう。

一般に融資面談で質問されることが多い質問には、以下のようなものがあります。

  • 自己資金はどれくらいあるか?どのように用意したのか?
  • 事業内容について(営業時間・提供するサービスなど)
  • 事業の目的や計画(想定の売り上げや経費)
  • 計画通りに事業が進められると考える根拠
  • 事業が上手くいかず返済ができなくなった場合にどうするか?


こうした質問に確実に答えられるようにしておきましょう。

また、家賃・公共料金の支払いに遅れがある場合は、その理由が聞かれます。一般的に6ヶ月〜1年前までに支払いの未納・滞納があると、融資面談で尋ねられることが多いです。

直近で支払いに遅れがある場合は、融資の申し込みを少し見送る方が良いでしょう。

審査

提出された書類や面談の内容を踏まえて、銀行の担当者が審査を行います。銀行が「融資をしても問題ない」と判断した場合は、金利や融資額、返済期間などが決まります。

また、信用保証協会付き融資の場合は銀行の審査をする前に、信用保証協会の審査を受ける必要があるため、時間がかかりやすい特徴があります。そして、信用保証協会の審査に通っても銀行からの審査に通らない可能性があることも把握しておきましょう。

融資

銀行担当者からの審査が完了すると、実際に融資を受けることができます。しかし、融資が決定してから口座に入金が確認できるまでに、1ヶ月程度の時間がかかることに注意が必要です。2回目以降の融資を受ける場合は、入金確認までのスピードも早くなるケースが多いことも合わせて押さえておきましょう。

融資が実行されると、そこから借り入れ額の返済が始まります。事業計画とともに返済計画についてもきちんと確認しておき、計画的に返済していくようにしましょう。

また、場合によっては返済に据置期間が設けられることがあります。利子のみを返済し、元本の支払いを後回しにできる制度となっています。据置期間が設定されている場合は、有効に活用して返済していきましょう。

銀行融資の審査の必要書類

融資の申し込みをするときに銀行に提出する書類を紹介していきます。提出漏れがあったり、内容に不備があったりすると審査の時間がより長くなってしまうので、注意しておきましょう。 

必要な提出書類は、個人と法人で異なりますので、それぞれ見ていきましょう。

個人事業主の場合

個人事業主が銀行に融資を申し込む場合、主に以下の6種類の書類が必要となります。

  • 事業計画書
  • 試算表
  • 損益計算書
  • 貸借対照表
  • 資金繰り表
  • 銀行取引一覧表


事業内容や目的を確認する「事業計画書」や、財務状況が確認できる「試算表」「損益計算書」「貸借対照表」などの提出が求められます。

また、そのほかにも本人確認書類や納税証明書、借入申込書などを用意しなければなりません。必要となる書類をしっかり準備して、提出漏れがないようにしておきましょう。 

法人の場合

法人の場合は、個人事業主と比べて必要となる書類の数が多くなります。主に以下の10種類の提出が求められるので、しっかり準備しておきましょう。

  • 経営方針説明書
  • 決算書
  • 資金使途資料
  • 履歴事項全部証明書
  • 試算表
  • 資金繰り表
  • 銀行取引一覧表
  • 納税証明書
  • 借入申込書
  • 印鑑証明


今後の中長期的な経営の見通しを示す「経営方針計画書」や損益計算書・貸借対照表などの「決算書」などの提出が必要です。

また、上で紹介した書類以外にも、会社案内資料や役員名簿、株主名簿などを用意しておくと良いでしょう。必要書類は、銀行や融資の内容によって異なるため、事前に融資への申し込み条件を確認しておくようにしましょう。 

銀行融資の審査時間を短くするコツ

それでは銀行融資の審査時間を短くするためのポイントを紹介していきます。審査をスムーズに通過するために、以下の5つのコツを把握しておきましょう。 

  • 格付けを高めておく
  • 融資額と資金使途を明確にしておく
  • 説得力のある事業計画書を作成しておく
  • 担保および保証人を準備しておく
  • 金融機関と日頃から良好な関係を作っておく


それぞれとても大切なポイントですので、しっかりチェックしておきましょう。

格付けを高めておく

銀行は、「融資を行っても問題ないか」「どれくらいの金利で融資を行うか」を判断するために、企業に格付けを行っています。格付けは、企業の財務内容や経営方針をもとに債務が履行される可能性を十分に見極める指標となり、審査の通過にも非常に重要な役割を担っています。

基本的に格付けの基準は公表されていませんが、主に以下のような債務者区分で格付けが行われていると言われています。

  • 正常先 
  • 要注意先 
  • 要管理先
  • 破たん懸念先
  • 実質破たん先
  • 破たん先 


上に行くほど健全性が高く、低金利で速やかに融資を受けやすくなります。一方で「要管理先」より下の場合は、融資を受けられなかったり厳しい条件になったりします。 

この格付けを高めるためには、「総資本のうちの自己資本の割合を高くする」「事業主が滞納などをしない」という対策をしておくと、格付けは高まる傾向にあります。

健全な財務状況を目指しつつ、融資担当者などからアドバイスをもらうのも一つの手段として有効です。

融資額と資金使途を明確にしておく

融資を受ける際には、「どれくらいの金額を借り入れて、使い途はどうするのか」という点を事前にはっきりさせておきましょう。目的や金額の根拠が明確になっていない融資の申し込みは、計画性が無いとみなされて融資を受けることができません。

事業の資金使途は主に「設備資金」と「運転資金」に分類することができます。

設備資金:事業に関わる設備の購入資金(例:パソコン、機械、電話等) 
運転資金:事業を継続するために必要な資金(例:人件費、家賃・テナント料、税金等)

設備資金に分類される資金項目では、購入に必要な金額のほかに、「設備によってもたらされる利益」についても示せるようにしておきましょう。

また運転資金も、「なぜその融資額が必要となるのか」という点をはっきりと伝えられるようにしておくことが大切です。

資金調達の目的と融資額の根拠を、事前にしっかり練ってから融資の申し込みをすると良いでしょう。

説得力のある事業計画書を作成しておく 

融資申し込みの際に提出する事業計画書などは、根拠が示された説得力のあるものを用意しておくことが重要です。説得力がある事業計画を示すことができる企業は、銀行側からすると計画的に返済してくれると考えられるため、審査にも通りやすくなります。計画性が甘く、突っ込みどころが多い事業計画では、銀行からの信用も得られません。

今後の計画に説得力を持たせるためには、数字を根拠として事業の見通しを示すと良いでしょう。損益計算書や決算資料などで、きちんと収益が出せること、安全に経営が行われていることを数字で確認できるようにすることが大切です。

担保および保証人を準備しておく

担保や保証人を準備して融資の審査に臨むというのも有効な手段となり得ます。特に事業計画に不安があり、審査に通りにくいのではないかと考えられるケースでは、担保や保証人がいることで、補える可能性があります。

担保は、不動産などの資産を担保として差し出すことで、仮に返済ができなくなってしまっても資産の差し押さえによって債権を回収します。

また保証人を用意した場合は、返済不能になったときに保証人が代わりに返済を行うことになります。保証人は、「保証人」と「連帯保証人」の2つに分類されています。

連帯保証人になってしまった場合、債権者が債務者ではなく連帯保証人にお金を返すように要求しても文句が言えません。保証人と連帯保証人の違いに注意しておきましょう。

基本的に銀行は、無担保で借り入れることができます。しかし融資の審査に不安を感じている人は、担保や保証人を事前に準備しておくことも視野に入れておきましょう。

金融機関と日頃から良好な関係を作っておく

日常的に金融機関を利用して、良好な関係を構築することも審査にとっては重要です。これまで取引が一切ない企業に対しては、審査に時間がかかるケースが多く、融資の条件も厳しくなってしまうかもしれません。

融資を受けたい金融機関のサービスを利用したり、取引を増やしてみたりすることでプラスに働くことは少なくありません。融資担当者との関係性が良好になれば、今回の融資だけでなく、長きに渡って良い付き合いができるようになります。

長期的な目線で考えても、金融機関との良好な関係性は重要となることを覚えておきましょう。

まとめ

銀行融資の審査期間は、「プロパー融資」「信用保証協会付き融資」「銀行ビジネスローン」でそれぞれ異なります。審査に必要な時間をきちんと把握して、計画的に融資の申し込みをしておくことが重要です。

また、審査の時間を短くするコツは以下の5つの点です。

  • 格付けを高めておく
  • 融資額と資金使途を明確にしておく
  • 説得力のある事業計画書を作成しておく
  • 担保および保証人を準備しておく
  • 金融機関と日頃から良好な関係を作っておく


これらのポイントは審査の期間中だけでなく、事業を行っていく上では常に重要となるポイントとなります。円滑に資金調達をして、健全な企業経営ができるようにポイントを押さえておきましょう。 

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この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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