整骨院は開業時に多くの資金が必要としないために、融資を受けやすいと考える人は多いかもしれません。しかし、資金が多く必要ないからといって、融資のハードルが低くなるわけではないです。成功への道のりをしっかりと示すことができないと、融資担当者は納得しないでしょう。ここでは整骨院を開業するときに必要となる知識を解説していきます。
施術に関する知識
整骨院を開業するときに融資を受けるなら、施術に関する知識は必要です。施術ができないのでは、整骨院を経営するのは難しいからです。例えば、施術に関する知識がなければ、スタッフの面接ができないでしょう。施術ができると言われても、確かめようがないからです。そう考えると、施術に関する知識は、融資をするときの評価の対象になるでしょう。また、実務経験があれば、施術ができますし、教えることもできます。スタッフを増やして店舗を広げていくのであれば、教えることができるというのは大きなアドバンテージになるでしょう。整骨院の利益の根本にあるのは、スタッフが施術をした時間に対する対価です。
この事から、利益の拡大のためには、優秀なスタッフが重要になります。それを育てられるかどうかは、大きなキーポイントになるでしょう。優秀な店舗スタッフがたくさんいるのであれば、店舗を拡大しても順調に成長できる確率が高いです。そこまでの下地を作ることが重要です。融資を受けるためには、このような将来性を示すことも大切になります。その将来性とスタッフを育てることは、密接に関わっているのです。
整骨院を経営するためには、施術の腕を向上させることも重要です。施術の腕がよければリピーターになるからです。新規のお客さんを集めるのが難しい整骨院では、リピーターは重要な顧客です。顧客は腕のいい先生のところに集まります。また、施術が上手いことで名前が広がることも重要になります。腕がいいと噂が広がることがあるのです。一度噂になると、どんどん広がっていきます。その上、施術に関する知識があることなどが噂になれば、新規のお客さんの確保につながるでしょう。一方で、噂は悪い噂も広がることがあるので注意が必要です。悪い噂が一度広がると収拾がつかなくなります。そうならないように接客や施術などに、細心の注意を払うと良いでしょう。
経営に関する知識
整骨院の開業をするときには、経営に関する知識が必須です。融資をする側としては、経営の知識がないと融資はしにくいでしょう。特に、経営の知識として大事なのが、顧客の確保をする方法です。毎日予約で一杯であれば、整骨院は上手くいきます。そうなるために必要な知識を持っていれば、顧客の確保は困難ではありません。その戦略の中には、新規顧客とリピーターの確保があります。
顧客を呼び込むためには、広告戦略の中でも口コミが大切でしょう。口コミを上手く広げることができれば、新規の顧客が来院する可能性は高いです。それに加えて、リピーターを確保する効果もあります。
他に、必要となる知識としては、顧客からの信頼を得る知識です。信頼を得られなければ整骨院は成功しません。信頼を得るためには治療をして治すことが前提です。その上で、経験があればどれくらいで治るかやどの程度痛みがあるかなどを教えることができます。それが信頼につながるのです。そのように技術を使って信頼を得ること以外に、人間的に信頼してもらうことも重要です。
治療をしてもらうのですから、人間的に信用できないとなかなか通えないです。そう考えると、信用できる話し方や雰囲気を作ることができるのは大事です。そのような雰囲気を持つ人ならば、融資担当者は融資をしやすくなります。また、ライバルが多い分野だからこそ差別化が重要です。整骨院は地域に1つしかなければ良いですが、他の整骨院や接骨院など同業者は少なくありません。ライバルと比べられたときに強みとなるものを持っていると、融資を受けやすくなります。
日本政策金融公庫の融資制度で資金調達をするメリット
日本政策金融公庫の資金調達メリット①【金利が低い】
日本政策金融公庫の資金調達メリット②【融資金額が大きい】
日本政策金融公庫の資金調達メリット③【融資スピードが早い】
融資を受けるためには事業計画書が大事【整骨院偏】
整骨院を開業するときに融資を受けるには、事業計画書を書きます。その書き方に関する知識を持っていないと、融資を受けることはできません。事業計画書を書くときは、開店資金や運転資金などの財務に関する知識を持っていることが重要です。その知識があれば、いつまでに受けた融資を返せるかという計画を事業計画書の中で書けます。
また、将来性や発展性があることを示すことも重要でしょう。整骨院を始めたあとに成功する計画の方が、融資をしやすいでしょう。なおかつ、どのように発展していくかを示すことができれば、融資担当者が融資に踏み切りやすくなるのです。
事業計画書で大事なポイント①《面接を意識して作成》
融資を受ける際に必ず面接が行われます。面接は事業計画書の内容にそって話をすることになるので、事業計画書を作成する際には、面接の準備という側面を意識して作成していきましょう。
事業計画書で大事なポイント②《SWOT分析》
SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)とは、競合や市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、価格や品質といった内部環境をプラス・マイナス面に分けて分析をすることです。このSWOT分析をしっかり行い、事業計画書の中に記載すると非常にわかりやすい事業計画書になります。
事業計画書で大事なポイント③《事業の見通し》
事業計画書の項目に「事業の見通し」を数字で記載する項目があります。ここでは、開業後の売上見込と算出した根拠を説明します。すでに利用されている患者さんが引き続き利用してくれるなどを見せられるようにしておきましょう。
他にも開業場所、立地条件、人脈なども重要なポイントになるので、アピール出来ることはしっかりとアピールしておくべきです。もちろん根拠があり、ズレのない数字を記載することは徹底してください。
整骨院を開業するときに、融資を受けるために必要となる知識のまとめ
開業時の整骨院で融資を受けるには、施術に関する知識は必須です。施術に関する知識がないと、スタッフを育てることや自分で施術することができません。また、経営に関する知識があれば、顧客確保を上手くできるでしょう。他に、事業計画書を書く知識も重要になっています。このような知識が総合的にあれば、開業融資を受けることができるのです。