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自己資金なしで融資は受けられるか?ゼロからの起業

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自己資金なしで融資は受けられるか?ゼロからの起業 |スキーム マグ
自己資金なしで金融機関から創業融資を受けられるのかどうかを知りたいですか?本記事では自己資金がなくゼロから起業したい方に向けて、創業融資を受けることは可能なのかどうかを解説しています。また、どうやったら受けやすくなるのかも合わせて紹介しています。ゼロから起業したい方は必見です。
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起業をするとなると、多くの事業運営資金が必要になるケースが多いです。しかし、自己資金がゼロでその事業運営を行うだけの費用を賄えない場合は、融資という形で第三者からの金銭的なサポートを受ける必要があります。では、自己資金がなかったとしても融資を受けるためにはどうすれば良いのか、その具体的な方法について解説していきましょう。

協力者の金銭的支援で融資は受けられやすくなる

金融機関等から融資を受ける場合、それの可否を決める大きな要素となるのが信用性です。その信用性は様々な側面を評価されて決まりますが、それを決める一つの項目として挙げられるのが計画的に自己資金をどれだけ貯めてこられたかという点です。しかし、自己資金がゼロの場合は計画性が無いという理由で、信用性が低くなりがちであり、融資が受けられなくなる可能性があります。ですが、そのような場合、共同して経営する人や家族親類からの金銭的支援を受けることで、信頼性を高くすることが可能です。

【協力者の金銭的支援】共同経営者の自己資金

共同で経営をしようと考えている人がおり、その人が自己資金を多く持っている場合その人の個人の資金を、融資を依頼する先へ開示することによってそれを会社の自己資金としてみなしてもらうことが可能です。これは共同して経営をすることを予定している人の同意を得る必要がありますが、それが可能であれば、自分に資金が無かったとしても融資を受けられる可能性をかなり高められる要素となります。

【協力者の金銭的支援】家族や親類に依頼

次に、家族や親類に依頼をして、創業資金を貸してもらうという方法があります。この貸してもらった資金は自己資金としてカウントすることはできません。ですが、会社にとっての資金の余力として見てくれることができますので、自己資金と同等には扱われなくても信頼性を向上させる見込みはあります。そのため、融資を受ける上では、大きな力を持つお金になるのです。

周りの人に助けてもらう事を検討してみる!

お金を借りるための信頼性は、やはりどれだけお金を持っているのかによって決まってくる部分があります。しかし、自分が自己資金を持っていなかったとしても、身近な他者のお金の力を借りることによって、起業をする時の融資を受けられる可能性は格段に上げることができます。困った時は、まずは周りの人に助けてもらうという方法を検討してみると良いでしょう。

現金以外の資産を担保にする

周囲に金銭的な援助をしてくれる人が居ない場合でも、融資を受けることを諦めてはいけません。なぜならば、現金以外の資産を持っている場合、それを活用することによって融資を受けられやすくなるからです。特に、土地や家などの不動産を所有しているのであれば、融資を受けられる可能性は高くなるでしょう。これら現金以外の資産は、担保として設定することができます。担保とは融資をしてもらったお金が返せない場合に、その代わりとして差し出すものです。そのため、担保として提出できる資産があるということは、それだけ信頼性を上げる要素となります。

担保に設定した土地や建物の不動産は、抵当権が設定されます。抵当権は融資したお金が返されないなどの債務不履行の場合に、融資をした金融機関等が競売にかけるなどの権利を持つものです。この抵当権が課されることを理解した上で、所有している不動産を融資の際の担保に出すかどうかを決めるようにしましょう。

なお、住宅ローンなどを支払っている不動産であれば、既にその物件の抵当権は住宅ローンを融資している金融機関が保有していることが少なくありません。このような場合は、担保として設定することができないですので、注意が必要です。

日本政策金融公庫の融資を利用する

銀行や信用金庫など金融機関は多くありますが、自己資金で起業をするとなるとその多くが資金を融資してくれない可能性があります。ダメで元々と思いながら融資をお願いしてみるのも可能性はゼロではありませんが、効率よく融資を受けるためには、より貸してくれやすい金融機関に融資を依頼することが重要です。そして、そのような融資をしてくれやすい金融機関であるのが、日本政策金融公庫です。

日本政策金融公庫の融資条件を見てみると分かりますが、融資を行うにあたって自己資金が必要という条件は書かれていません。そのため、日本政策金融公庫ならば自己資金が無かったとして融資を受けられる可能性が高いのです。ただし、当然ではありますが、日本政策金融公庫であったとしても自己資金があった方が信用度は上がるので、融資の受けられやすさやその額も高くすることができます。

周囲に金銭的な援助をしてくれる人が居ずに、不動産などの担保となる資産を持っていないという場合であっても、日本政策金融公庫の融資制度を活用してみることで、融資を受けられる可能性があります。

自己資金なしでも融資を受けられる可能性はある

自己資金がゼロでは、融資を受けることは難しいものの、周囲の金銭的な力を借りたり現金以外の資産を活用したりすることによって融資を受けられる可能性を上げることはできます。

また、金融機関によっては、自己資金がゼロでも融資を実行している所もあるため、周囲の力を借りたり融資をしてくれそうな機関を活用したりしながら、起業の資金を集めていきましょう。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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