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日本政策金融公庫

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日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫は、2008年に4つの政府系金融機関(国民生活金融公庫・農林漁業金融公庫・中小企業金融公庫・国際協力銀行)が解体・統合して株式会社日本政策金融公庫を設立した、資本金の全額を政府が出資している政府系金融機関です。

民間の銀行から資金調達を受けにくい中小企業や、これから企業する方などへの融資を行っていて、特に創業資金には積極的です。ですので起業家が利用しやすい便利な金融機関といえます。

特に中小企業向けに民間金融機関ではできない低金利融資を提供することで運営資金の調達を容易にする目的もあります。そのため日本政策金融公庫の制度融資は低金利で無担保でも利用することができます。

とても利用しやすい金融機関ですが、日本政策金融公庫は政府系機関です。
そのため、国民から「存在意義があって必要だ」と感じてもらうことが存続するために必要となります。

その中でも「創業融資」は存在意義をアピールする為に有効なものといえるので、とても力を注いでいます。しかし、注力しているといっても返済してもらえないような取引先とは決して契約しません。
理由としては、1件でも返済できない取引先が発生してしまうと、損失を取り戻すのが大変だからです。
色々なメリットがありながらも、起業家が審査をパスするのはそれほど簡単なことでないのが現状です。ですが他の金融機構の審査よりは通過率は高くなっています。

日本政策金融公庫を利用するメリット

日本政策金融公庫で必要な融資をしてもらった場合のメリットはさらにあります。

①民間の銀行などに比べて、これから企業する方や創業間もない方がお金を借りやすい

②利率が比較的低く(基準金利2.15%)最後まで変わらない「固定金利」である。

③日本政策金融公庫から融資を受けるとそれが「呼び水効果」となって銀行からも借りやすくなる。

融資を受けるには「どんなところをチェックされるのか」ということを理解して、しっかり事前準備をすることが重要となってきます。

そして日本政策金融公庫では企業前もしくは創業から約五年以内の方を対象にした「創業融資」を提供しています。

日本政策金融公庫の代表的な制度

●「新規開業資金」ほとんどの業種が対象

●「女性・若者・シニア起業家資金」女性または30歳未満か55歳以上の方が対象

「女性・若者・シニア企業家資金」は機会や車など「設備」に関するもので、特に利率が低い(1.75%~)のが特徴です。

また、担保も保証人も要らない「新創業融資」という制度もあります。一般的に担保や保証人を出すのは難しい方も多いので、そういった方がこの制度を希望されています。

そして、色々な制度は上記で説明したように用意されているのですが、実際に申し込みをしても断られてしまう場合が多いのも実態です。

理由として「ちゃんと返済できる」と信用してもらえないことが多いからです。審査する側の立場からみると創業して失敗する人も少なくないので、貸し倒れになるリスクが高く、審査は慎重になってしまうのです。

ですが、日本政策金融公庫は中小事業者などにとっては、小口融資から総合資金といった高額な事業資金まで調達できる便利な金融機関です。

また融資は同じ金融機関を何度も利用すると実績になり、次の融資の条件が良くなるのです。

そのため、日本政策金融公庫も繰り返し利用することで、金利も下がり、審査期間も短くなるというメリットがあります。低金利融資は一度だけでなく何度も利用しメリットを高める事も大切になってきます。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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