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飲食店の開業時に必ず作っておきたい飲食店向け事業計画書

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飲食店の開業時に必ず作っておきたい飲食店向け事業計画書 |スキーム マグ
飲食店向けの事業計画書の書き方を知りたいですか?本記事では、飲食店を開業したい方向けに事業計画書を作成する際のポイントや注意点を紹介しています。飲食店を開業を考えており、事業計画書を作成する方は本記事必見です。
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最近はインスタ映えするカフェやハンバーガー、珍しい色や形のお菓子がたくさん出ていますよね。おいしさはもちろん、見た目もとても重要な要素となっています。例えばカフェラテでもラテアート1つでお客様の集まりが全然違ってきます。そんな腕をもって創業したい人、まず、事業計画を事業計画書に落とし込んで実際の店舗へのステップにしましょう。

事業計画書を書く前の準備メンタル編

事業計画書とは、頭に浮かんだ事業を具体的に表したものです。形式も、内容も基本自由です。
作成する目的は、自分の事業を具体的にするため、事業を始める前に採算がとれて、事業として継続できるのか、周囲の人と確認したりします。また、事業を開始してから、理想(事業計画書)と現実を照らし合わせながら、より良い方向へ進むための指針として使ったりします。

実際、多くの方は上記のような使い方よりも、創業するための資金を借りるために、銀行や株主にプレゼンするための資料として利用されるほうが多いように感じます。だからといいますか、事業計画とはプレゼン用の資料として作成するものであり、事業計画書と実際を切り離している方もいます。

活用してもしなくても、必要な事業計画書。書くにあたっての心構えを紹介します。

事業計画書を作成する「誰が、何を、誰に、どうするか」

事業計画書の内容ですが、本当に簡潔にまとめると「誰が、何を、誰に、どうするか」、その結果「どうなる予定なのか」ということを現実を見据えながら書いていきます。

「誰が」の部分は、その事業を行うであろうあなたの具体的なビジョン、ドメインを記します。「世界を平和にするパスタを提供する」といった大きなものでも「近隣住民のコミュニティとなるコーヒー屋」でも自分のビジョンを掲げてください。

「何を」、の部分は提供する商品について記します。具体的にミートソースパスタ、明太子パスタ、の2つにするのか、ファミリーレストランのような家族で楽しめる幅広いメニューにするのか、考えていきます。アルコールは提供するのか?お子様メニューを作るのか、などといったことを考えます。ここでは自分の自信のあるものを考えて書き出していきます。

「誰に」は、先ほどの「何を」提供する顧客について記します。具体的な顧客を想定していきます。難しく言うと、商圏を決めて顧客を抽出していきます。
例えば、最寄り駅周辺に住むファミリーなのか、最寄り駅を利用するサラリーマンなのか、それとも半径5キロ圏内の老人なのか、富裕者層のみか、年収低めの世帯を狙うのかなどと考えていきます。

具体的な例として定食屋一つにしても、地理的な要素を重要視して身近な店を作るのか、こだわりの一皿を提供してある一定の層に遠方からも来てもらえるようにするのかで、求められるポイントが変わってきます。前者であれば、日替わり定食でお客を飽きさせないで来店頻度を上げてもらう工夫が必要になりますし、後者であれば、少ないメニューで繰り返し満足してもらえることを目指していくことになるでしょう。
狙いとなる顧客のイメージを固めたら自ずとお店の作り方や商品の提供の仕方、広告の仕方も決まっていきます。

「どうするか」の部分は2ステップで考えていきましょう。

最初のステップは、提供の方法を考えていきましょう。店舗をイメージしてください。椅子とテーブルを用意するのか、テイクアウトにするのか、もう店舗すらなく移動販売車ではじめるのか、椅子はあるけれどカウンターにするのか、料金は前払いか後払いなのか、と考えていきます。注文から提供までの時間を考えたり、顧客の滞在時間を考えたり、どのくらいの来店客があり、何席あって、帰るまでの時間を考えていきます。

ただ、この時点でおおよそ「誰に、何を」の部分が具体的になっているので、その部分に沿った形で進めるといいでしょう。富裕層を顧客として、単価の高いものを提供するなら、1人当たりのスペースや時間もゆったりとするほうが一般的です。しかし、価格が比較的高くてもお得感を出すためにわざと立ち食い風にしたりすることもあります。
椅子の高さ、硬さ、音楽など、ひとつひとつの要因で来店客が変わってきます。すべてを事業計画書に書く必要はありませんが、より具体的なイメージを持つことを心がけてください。

「どうするか」の次のステップは、これまで考えたことを実際の店舗に合わせていきます。
近隣に顧客となりえる人口はどのくらいなのか、世代別の構成はどうなのか、ファミリーが多い地区なのか、単身者ばかりが住むのか、学生が多いのか、近隣に競合する店があるのか、と考えていきます。近くに似た業種の似た営業時間の店舗がある場合は、開店時、ピーク時に様子を窺いに行って、具体的な売り上げを予想してみるのもいいでしょう。それによってその立地で自分の店がやっていけるかどうかの目安になります。
店舗を構える場合、一般住居と比べて最初の一時金が多くかかります。予測を間違えないためにも競合の調査は必ずしておきましょう。

具体的に事業計画書を作成する際には

具体的に事業計画書を作成する際には、多くの方が雛形に沿った形で作成していくと思います。

ただ、その内側の骨子となる部分は一つ一つのあなたの熱い思いと具体的なイメージにかかっています。

是非、事業計画書をもとに素敵な飲食店を創業してください。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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