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マンションで美容室を開業しよう!費用や融資について解説!

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美容室開業はマンションで出来るのか? 開業費用はいくらかかる?|スキーム マグ
マンションの一室で美容室の開業を考えていますか?本記事では、マンションで美容室を開業することができるのか、マンションで開業した場合は初期費用はいくらかかるのかなどマンションで美容室を開業する場合の情報や店舗とを記載しています。また路面店とマンションで開業した場合のメリット・デメリットも検証していきますので、美容院の起業を考えている方は必見です。
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今現在、美容室に勤務している美容師さんの中には「いつか自分の個人サロンを開業したい」という目標がある方もいるのではないでしょうか。

個人サロンを開業する上でやはり気になるのが開業する際にかかる費用ではないかと思います。

物件を借りたり、内装工事をしたり、シャンプー台を配置したり、備品を揃えたりとどうしても初期費用が高額になってしまいますが、初期費用を抑えたいという人のために最近増えつつある「マンションの一室での開業」について調べてみました。

 

自宅で美容室を開業する際にかかる費用や資金調達の方法

マンションで美容室をすることは可能なのか?

実際のところ、マンションで美容室をすることは可能です。

「マンションの一室のプライベートサロン」と謳って集客している美容室もありますし、お風呂やキッチンなど居住仕様がついているのに店舗契約ができるマンションの物件などもあります。

しかしマンションでサロンを始める際に気をつけなければならない点がいくつかあります。

◇大家さんからの許可が下りない場合がある

住居者では無い人が多く出入りすること好みません。もちろん、住居用として契約した物件を営業に使用するのは契約違反となります。

きちんと大家さんへ店舗として使用してもいいのか許可を取らないことには営業はできません

このような事から物件がなかなか見つからない事がありますので、先ずはどういったお店にして、どのように収益を上げていくのかを不動産屋さんや大家さんに説明して信頼してもらえるようにしましょう。

また、住居用と店舗用ではかかってくる消費税が違ってくるため、「脱税行為」にもなってしまいます。

◇保健所から許可が下りる基準をクリアしているか?

賃貸物件では、サロン可とあっても、マツエクやフェイシャルエステ、マッサージなど様々なサロンがあり、それぞれに開業する基準があります。

美容室開業の場合は1作業室の床面積が13平方メートル以上や床の素材、配管など様々な規定があります。

特に床面積は住居との兼用の場合、作業面積がきちんと取れるかなどを確認しておくことが大切です。

 

>>>おすすめ記事美容室開業に保健所の手続きは必須?

◇マンションの一室なので場所がわかりづらく集客が大変

路面店との一番の違いはやはり立地条件だと思います。

路面店は道路に面していたり、わかりやすい場所にあることから通りすがりの人も認知できますが、マンション内のサロンとなると周りに似たような建物が多くわかりづらかったりと認知されずらく、知っているお店でなければ入りづらく集客がとても大変です。

もともと自分に顧客がついているのであればそんなに心配はいらないですが、これからリピーターのお客さんを掴んでいこうと考えている人は路面店での開業の方が集客がしやすいため、店舗スタイルや顧客獲得の方法を考えるのも大切です。

◇配管工事の必要がある

住居用として建設されているマンションであれば家庭用の配管、配線となっているので業務用にするための工事をしなければなりません。

賃貸物件であれば、返却時には原状回復義務があるので、大掛かりな工事をしてしまうと、返却時にも回復工事が必要となり大変です。

ですので、大掛かりな工事となるのはシャンプー台の設置と配管工事は床上げを行い、給排水管を隠せるようにするのが一般的です。

また配管だけではなく作業スペースやお客さんの待合スペースなど、保健所の営業許可を取るために内装を整える必要があるため、間取りによってはさらに工事が必要な場合があります。

もし工事費を抑えたいのであれば、前の経営者がマンションで美容室を経営していた物件の居抜きなどを探してみるのもいいかもしれません。

マンションで開業すると初期費用はいくらかかる?

ではマンションで開業すると初期費用は一体いくらかかるのでしょうか。

一般的には路面店での開業の初期費用は1000万円から3000万円と言われていますが、マンションで開業した場合の初期費用は、その約1/5程度に抑えることができると言われています。

つまり、200万円〜600万円の初期費用という事になります。

もちろん店舗を出す地域の家賃相場などで大きく費用が前後しますが、賃貸マンションでの開業の場合の利点が、配管工事などの大掛かりなもの以外の改装が自分たちでできるため、費用を安く済ませることができるという部分です。

賃貸マンションならではのプライベートな空間という持ち味を生かして改装することによって路面店とは違った良さを引き出せると思います。

初期費用を抑えることによって今後の経営がしやすくなり、経営者の次のステップとしてスタッフの育成などに力を入れることができるようになれば、サロン全体の成長に繋がっていけるのではないでしょうか。

マンションと店舗のメリット・デメリット

それではマンションと店舗を借りるのは結局どちらがいいのでしょうか。

簡単にそれぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。

◆マンションでの美容室開業 <メリット>

○初期費用を安く抑えられる
○自分の時間の確保がしやすい
○自宅と兼ねることができる

◆マンションでの美容室開業 <デメリット>

○集客が大変
○配管工事の必要がある
○自宅兼用の場合プライベートとの切り替えが難しくなる

◆路面店での美容室開業 <メリット>

・集客がしやすい
・宣伝効果が高い
・営業時間の規制を受けにくい

◆路面店での美容室開業 <デメリット>

・費用が高額になってしまうことが多い
・居抜き物件などがなかなか出ない
・家賃が高い

 

まとめ

今回はマンションで美容室の開業はできるのかや路面店との比較、また費用はいくらかかるのかという疑問にお答えしました。

年々マンション開業のハードルは下がっているため、もし自分のヘアサロンを持ちたいという夢がある人はぜひ挑戦して欲しいと思います。

その際にはオーナーとしての目線でサロンの経営を考えることが必要となってくるため、独立や起業のセミナーなどに参加して勉強することをおすすめします。

 

>>>おすすめ記事【美容室を開業するなら!】事業計画書の記入例まとめ

 

 

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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