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ブラックリストでも事業の資金調達の可能性あり!その方法を解説

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ブラックリストでも事業の資金調達の可能性あり!その方法を解説 |今回の記事では信用機関のブラックリストに載ってしまい、融資審査が通らなかった方でも資金調達が出来る方法を解説していきます。
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こんにちは、Scheeme MAG 編集部です。


起業したいけど、融資審査が通らなかった…
事業の資金調達がなかなかできない…

事業をやりたい・やっている方には上記のようなお悩みをお持ちの方も多いと思います。

こういった場合、『ブラックリスト』に登録されているかもしれません…。

そもそもブラックリストに載るというのはどういう事なのか?

いつまでリスト載っているのか?解除まではどれくらい?など、過去の金融事故により資金調達が難しくなることがあります。

そこで今回は

・そもそも、ブラックリストとは?
・ブラックリストはいつ解除されるのか
・ブラックリストでも資金調達する方法

 

を紹介していきます。なかなか資金調達ができない方などはぜひ参考にしてみてください。

>>自己資金がなくても開業資金の融資を受ける方法とは?

>>自己資金なしでも融資を受けるための事業計画書の書き方

ブラックリストって何?

『この人は金融に関する事故情報又は移動情報があります』と融資などに関わる信用機関に、借入や返済に関する情報が登録されてしまうことです。

厳密には『ブラックリスト』自体はなく、下記3つの信用機関に金融事故や移動情報などネガティブな情報が登録されます。

 

このうちどれか1つに金融事故や移動情報が登録されてしまうと、他の2つの機関にも共有されてしまいます。

ちょっとした金融事故でも影響が大きいため、気をつけましょう。

ブラックリストで起こる3つのこと

金融事故を起こしてブラックリストにのってしまうと、下記3つの事態が起こります。

①クレジットカードが利用・作成できなくなる
②金融機関からの融資が通らない
③キャッシングができなくなる

 

①クレジットカードが利用・作成できなくなる

クレジットカードは一時的に支払いを立て替えてもらうシステムです。

そのため、金融事故を起こして『返済能力がない』とみなされてしまうと使用ができなくなってしまいます

また、新規のクレジットカードも作成できなくなってしまいます。

現代の生活ではほぼ必須なクレジットカードが使えなくなってしまうのは痛いですね…。

②金融機関からの融資が通らない

金融機関が融資をするときは、『返済能力があるかどうか』をよくみています。

そのため、金融事故を起こすと銀行からの融資を受けることができなくなってしまいます。

金融機関からの融資なしで事業を行うのは難しいですね…。

③キャッシングができなくなる

キャッシングも借金の一部なので、返済能力がない場合はできなくなってしまいます。

普段からキャッシングをする方は、支払いの遅延や未払いに気をつけましょう。

>>自己破産をした人でも創業融資を受けることができるのか?

ブラックリストにのってしまう6つの原因と解除までの期間

ブラックリストにのってしまう主な原因は以下の6つです。

①クレジットカードの未払い・支払い遅延
┗解除まで5〜10年
②自己破産や任意整理などの債務整理
┗解除まで5〜10年
③保証会社などによる代位弁済
┗返済が完了してから解除まで5年程度
④携帯電話の支払い遅延
┗解除まで5年程度
⑤奨学金の未払い・返済遅延
┗解除まで返済から5年
⑥クレジットカードの多重申込
┗解除まで6ヶ月

 

クレジットカードや携帯電話の支払い遅延は起こりやすいので、特に気をつけましょう。

①クレジットカードの未払い・支払い遅延

クレジットカードの場合は

・3ヶ月連続での支払い延滞
・61日以上の料金未払い

 

上記のどちらかを起こすと金融事故として信用機関に登録されます。

解除までの期間は『5〜10年』です。

②自己破産や任意整理などの債務整理

債務整理には『任意整理(利息分の減額をしてもらう手続き)』、『個人再生(返済負担を減額してもらう手続き)』、『自己破産』があります。

ブラックリストにのる期間は下記です。

・任意整理:5年
・個人再生:5〜10年
・自己破産:5〜10年

③保証会社などによる代位弁済

一定期間の返済がなされなかったときに行われる、保証会社や連帯保証人などの第三者が肩代わりして返済することです。

解除までの期間は代位弁済が行われて、返済が完了したときから5年

④携帯電話の支払い遅延

こちらはクレジットカードと同じく、

・3ヶ月連続での支払い延滞
・61日以上の料金未払い

 

上記のどちらかを起こすと金融事故として信用機関に登録されます。

解除までの期間もクレジットカードと同じ『5〜10年』です。

⑤奨学金の未払い・返済遅延

奨学金は『3ヶ月連続での支払い延滞』になるとブラックリストにのります。

解除までの期間は『完済してから5年』です。

遅延した分を払ってからではないので、奨学金で金融事故を起こすとかなり長い間ブラックリストにのってしまいます

例:20歳の時に支払い遅延、完済予定35歳の時
┗解除されるのは40歳の時

 

⑥クレジットカードの多重申込

クレジットカードの多重申込は、『1ヶ月以内に複数のクレジットカードに申し込んだ場合』に該当します。

ブラックリストにのってしまう枚数などは特に決められておらず、他の信用情報などに左右されます。

解除までの期間は6ヶ月なので、他の原因と比べるとかなり短いです。

ブラックリストで事業の資金調達をする方法は?

正直、ブラックリストにのってしまうと事業の資金調達はかなり難しくなります

しかし、可能性がある方法が1つあります


金融事故を起こしてしまったけど事業資金を調達したい

という方は参考にしてください。

①ファクタリングを受ける

ファクタリングとは、『自社の入金待ちの請求書を売掛債権として買い取ってもらう行為』です。

未入金の請求書さえあればすぐに現金が手に入ります。

審査はありますが、『請求先会社の信頼度』や『現状の経営状況』をみるため、ブラックリストでもかなり通りやすいです。

以下、ファクタリングのメリット・デメリットです。

メリット
・金融機関の融資よりも審査が優しい
・早くて即日に資金が手に入る
・信用情報に悪影響がない

 

デメリット
・手数料が高い(安くて10%程度)
・経営が苦しいのをを知られることがある
・請求先会社が潰れた際、保証しなくてはならないことも

 

②補助金や給付金を利用する

補助金や助成金は融資と違い、返済が不要です。その為、信用機関を参照されないので、条件を満たせば利用できる可能性があります。

③クラウドファンディングで資金調達

自社の商品に自信がある場合はクラウドファンディングでの資金調達もありです。

支援者から資金を調達して「品物」や「無料券」などの自社製品で返済していきます。

専用サイトなどが増えて、利用しやすくなっていますので、資金調達が必要だけれど、信用情報に自信のない方は検討してみてください。

まとめ|ブラックリストにのった時の資金調達

今回の内容をまとめます!

まとめ
・ブラックリストは金融事故を起こすとのってしまう
・クレカや携帯電話、奨学金の未払いや債務整理が原因
・ブラックリストにのると、基本的に資金調達できない
・『ファクタリング』、『補助金・給付金』『クラウドファンディング』なら可能性あり

 

ブラックリストは金融事故を起こした時、信用機関に情報がのってしまうことです。

クレカや携帯料金、奨学金の未払いや債務整理、クレカの多重申込が原因となります

ブラックリストにのると基本的に資金調達はできませんが、『ファクタリング』なら可能性があります。

まず、信用情報を傷つけないような行動が大事です。

しかし、不注意でブラックリストにのってしまうことはあります。そういった方は今回の内容を参考に資金調達をしてみましょう。

>>保証協会の融資審査は自己資金なしでも通るのか?

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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