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【事業計画書作成】セールスポイント/強みはこう書くのがオススメ

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事業計画書の中には、展開する事業の強みやセールスポイントを記載する欄があります。自分がこれから展開していく商品やサービスを紹介する文を、小さな欄に詰め込まなければなりません。

商売において謙遜は美徳ではありませんし、魅力をすぐ説明できないようでは説得力に欠けます。融資担当者から魅力的に見えるようにするにはどのように書いていけばいいのでしょうか。

具体的な事業計画書の書き方は?

これだけ商品やサービスが溢れている現代社会なので、全く新しいビジネスモデルはそう易々と生まれるものではありません。

それは融資担当者も分かっています。ここで大切になるのは目新しさをアピールすることではなく、どのような点で競合他社に勝っているか、独自性や強みを持っているのかを説明することにあります。

扱っている商品が同じでも、提供の仕方が異なるのならそれは企業の強みになります。そうした部分をしっかり説明できるようにしておくと、融資担当者も納得しやすいでしょう。

また、これまで培ってきた経験から独自の仕入れルートを持っていると、他社にはない強みとしてアピールすることができます。

見落としがちな点ですが、説明は客観的に行った方が説得力は増します。つい創業への熱意を説明しようと「ハイクオリティなサービス」「こだわり抜いたアフターケア」などの大げさな形容詞をくっつけてしまうと、融資担当者への印象が悪くなってしまうのです。

主観的な表現は最低限に留め、客観的な表現になるよう注意しましょう。数値を使うことができればより説得力が出ます。他人を説得する場面において、数字は極めて有効な手段となります。

「経営者は前職において10年以上の経験を積んでいる」「以前在籍していたお店で〇〇件以上のイベントを企画」「システム構築で売り上げを〇倍に伸ばした実績あり」など、数字をどんどん使って説得力のある文を書いていきましょう。

融資担当者が最も不安に思っていること。それはお金を貸したにも関わらず事業が上手く軌道に乗らず、早々に返済が滞ってしまうことです。そのため「既に顧客に目途が付いている」という強みがあれば、創業融資が下りる可能性はぐっと高くなります。

顧客を探すことは、事業を軌道に乗せる上で非常に重要なポイントです。にも関わらず起業してから探す、というのでは融資担当者も納得しにくいでしょう。

企業相手に行うビジネスで、既に契約書や発注書があるならば積極的に開示すればより確実になります。消費者相手のビジネスであっても、例えば美容室などの場合「今現在勤務しているお店で担当している人が〇人いて、そのうち〇%は来てくれる見込み」など、説得性を持たせた説明ができないか模索することが重要です。

お客さんのメリットに着目

お客さん目線に立つことも役に立ちます。お客さん目線に立つということは、提供する商品やサービスの価値を自分たちがしっかりと把握しておくということです。

これは事業計画書を書くときだけではなく、今後ビジネスを行っていく上でも役立つでしょう。まず、商品が持っている価値を考えてみましょう。

サービスや商品を手に取ることで、お客さんがどのようなメリットを享受できるのか、具体的に考えます。不便を感じていること、不安に思っていることを解消するというのも、お客さんが得られるメリットです。

例えば保安サービスであれば、サービスを提供することで防犯的な不安を解消することができます。商品やサービスによっては、こうしたネガティブな感情を消すことが価値になります。

商品やサービスそれ自体だけではなく、それに伴う付加価値について考えることも大切です。場合によってはその付加価値が大きな意味を持つこともあります。

例えばカフェを考えてみましょう。カフェを利用する人は、コーヒーや軽食だけを求めてやって来るのではありません。静かな空間やリラックスできる場所を求めてカフェにやって来る人も多いのです。そうした場を提供できるとアピールできれば、それはお店の大きな価値になります。

同じカフェであっても、普段とは違う世界観を味わうことができるコンセプトカフェの場合は、展開する世界観をより具体的に説明できるようにしておきましょう。

その他の価値についても検討してみましょう。例えば時間的価値です。時間に追われる現代人にとって、時間は非常に重要な価値基準となっています。

24時間対応やタイムリーな情報更新などを可能にするシステムは、お客さんに大きな時間的価値をもたらします。しっかり強みとしてアピールしていきましょう。安全価値も近年注目されている価値観です。

分かりやすいのは食の安全でしょう。添加物や遺伝子組み換え食品などに対して不安を持っている消費者が多い現代、無添加無農薬にこだわった商品・サービス展開は大きなアピールポイントになります。

また、情報に対する高いセキュリティ能力も、安全価値の一種です。いろいろな業種に渡って、安全というものの価値が大きな意味を持っています。一度考えてみましょう。

この記事の監修
Scheeme株式会社
ScheemeMAG編集部
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